2016年03月11日

美しき戦闘の修道院、世界遺産「バターリャ修道院」(バターリャ/ポルトガル)


アルコバサ修道院の次に向かったのは、「バターリャ修道院」でした。

この「バターリャ修道院」も世界遺産に登録されています。

「ジェロニモス修道院」「アルコバサ修道院」と並んで、今回の旅でぜひ見てみたいと思っていた世界遺産の一つです。

↓バターリャ修道院
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結果的に、今回のポルトガルの旅で見た中で最も私が圧倒された建築物となりました。

何しろ、繊細な細工を凝らした装飾と、それが組み合わせった全体のフォルムが本当に美しかったんです。


アルコバサからバターリャへの移動もバスを利用。

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アルコバサのバスターミナルから12時50分発のバスに乗車し、20分ほどでバターリャに到着しました。

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運賃は3.5ユーロ。

バターリャのバス停からバターリャ修道院へは徒歩で5分程度。

歩き出すと、すぐに独特のフォルムが姿を現しました。

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この独特の外装は、ゴシック様式とルネサンス建築が融合し、さらイングランドの垂直様式の影響を受けた、とても珍しいものなんだそうです。

「アルコバサ修道院」はシトー会の修道院でしたが、こちら「バターリャ修道院」はドミニコ修道会の修道院です。

ドミニコ修道会の教会は鐘楼を持たないのが特徴だそうで、この「バターリャ修道院」にも鐘楼がありません。

これも、この修道院のフォルムが独特に見える所以でもあるようです。

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バターリャ修道院の正式名称は「勝利の聖母マリア修道院」。

ジョアン1世率いるポルトガル軍が、数的優位に立つスペインのカステーリャ軍を奇跡的に打ち破り、独立を維持した「アルジュバロータの戦い」で、勝利をもたらしてくれた聖母マリアに感謝して造られたのだそうです。

ちなみに「バターリャ」はポルトガル語で「戦闘」を意味するそうです。

↓ジョアン1世の騎馬像
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↓「アルジュバロータの戦い」の様子。この戦争でポルトガル軍は大勝を収め独立を維持し、アヴィス王朝が成立した。
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1386年に建造が始まりましたが、15人もの建築家が従事し、完成したのは1517年。

完成までに2世紀も要したのだそうです。

↓1480年から1515年の間、建築を指示したマテウス・フェルナンデスの墓
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西側の広場に面したアーチ状の入り口には、78の聖像が6列に分けて並んでいます。

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どれも旧約聖書に登場する王、天使、預言者だそうです。

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身廊は、外見に反して簡素な造り。

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ステンドグラスから差し込む光が美しいです。

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このバターリャ修道院は、ポルトガルで最初にステンドグラスを備えた教会なんだそうです。

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王の回廊。

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アーチ部分にあしらわれたマヌエル様式の狭間飾りは、回廊が作られてから100年後にマヌエル1世の命でボイタックという人(リスボンの世界遺産「ジェロニモス修道院」の回廊を手掛けた人だそうです)が装飾を施したものだそうです。

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マヌエル様式の特徴である天球儀やエンリケ航海王子の紋章があしらわれていて、とても精巧に造られています。

↓天球儀
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↓エンリケ航海王子の紋章
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狭間飾りで造られた影が回廊の壁に投影され、美しい装飾のようでした。

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王の回廊の東側にあるのが参事会室。

ここには、第一次世界大戦で亡くなった2人の無名の戦士の墓があり、これを守る形でガードマンが立っていました。

↓無名戦士の墓
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この部屋の特徴は、柱がないこと。

ヴォールトが天井の中央で完結しているだけの造りで、広く空間が造られていました。

↓柱が1本もない参事会室
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マヌエル様式の装飾が美しい「未完の礼拝堂」は、着工後100年ほど工事が続けられたものの、1521年に即位したジョアン3世がリスボンのジェロニモス修道院の建築に集中するため、バターリャ礼拝堂の建設を中止したため、未完に終わったのだそうです。

↓未完の礼拝堂
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独特な八角形の建物で、窓にはステンドグラスがはめ込まれています。

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見所十分なこの修道院。

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じっくりと見ていたらあっという間に時間が過ぎ、夕方になってしまいました。

↓見学に訪れた児童たち
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美しき戦闘の修道院に別れを告げ、再びバス停へ。

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帰路は、ナターリャからナザレまでの直通バスに乗車。

乗車時間は40分ほど、運賃は3.85ユーロでした。


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posted by えちご at 22:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ポルトガル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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